法的な主張の前に技術的な問いがあります
相手方が端末を消したという主張は、その手前に技術的な問いを抱えています。
何が消えたのか、いつ消えたのか、そして戻せるのか。ここを確かめるのが検査です。
何を見るのか
- 削除の時期。案件の出来事と重なっているかどうかを見ます。
- 消去の道具の痕跡。使われていれば残ることがあります。
- まとまった削除の形。短時間に集中した削除や、初期化の痕跡です。
- 保存期間の設定変更。設定が変えられていれば記録に残ります。
- まだ戻せるもの。改ざん検知ハッシュ値で、戻したものの同一性を示します。
急ぐとき
いま破棄が進んでいると考えられるときは、解析より保全が先です。
今ある状態のまま複製し、その後の使用で記録がさらに失われないようにします。解析は保全のあとで別に決められます。
述べないこと
報告書は、削除の時期と残った痕跡を示します。
それが何を意味するのか、意図があったのかという評価は述べません。そこは弁護士の主張の領域です。














