疑いは確認ではなく、初期化は答えを消します
端末が狙われたと考える理由があるとき、大切なことは二つです。俗説だけで動かないこと、そして初期化しないことです。
電池の減りや発熱は、ありふれた原因が百通りある弱い手がかりです。
提供元からの警告通知や、取材内容ゆえに狙われる具体的な理由がある場合は、検査を受ける理由になります。
保全が先です
サイバーフォレンジックの価値は、端末の現在の状態に宿ります。
最初に行うのは保全です。端末を変えずに複製を作り、取り込んだ時点でハッシュ値を記録し、取扱いを残します。
先に複製を作ることが、あとから所見を説明できるようにする条件になります。
確認の進め方
- 公表されている痕跡の一覧と突き合わせる
- 端末に残る記録どうしを照らし合わせる
- 分かったことと分からなかったことを書面にする
痕跡が見つからないことは、端末が無事である証明ではありません。この区別は結果に必ず書きます。
誰が仕掛けたかについて
既知の不正なソフトウェアと一致する痕跡があると示せることは多くあります。
一方で、背後にいる相手を端末だけから特定することは難しく、できないことも珍しくありません。
証拠が支えるところまでを述べ、どこで止まるかもあわせてお伝えします。















