やり取りの記録が示せることの限界

記録が示すのは、そのやり取りが存在したことであって、内容の真実性ではありません。

二つのことを分けます

やり取りの記録が示せるのは、そのやり取りが存在したという事実です。

書かれている内容が本当かどうかは、別の問題です。デジタル証拠法律実務では、この区別が主張の組み立てを決めます。

例で言うと

  • 相手が「明日払う」と書いた記録は、そう書いたことを示します。
  • 実際に払う意思があったかどうかは、その記録だけでは示せません。
  • 相手が事実として述べたことも、それが本当かは別に確かめる必要があります。

技術的に示せる範囲

技術的な検査で示せるのは、記録が端末に存在し、変えられていないことです。

誰が打ったかも、それだけでは示せません。番号の名義だけでは足りないためです。

だからこそ保全が効きます

示せる範囲が限られているからこそ、示せる部分は確実にしておく価値があります。

元の記録の保全と取扱いの記録は、その一つです。

出典

  1. Legal Information Institute, Cornell Law School, Federal Rule of Evidence 801 — Definitions; Statements That Are Not Hearsay. https://www.law.cornell.edu/rules/fre/rule_801
  2. Legal Information Institute, Cornell Law School, Federal Rule of Evidence 803 — Exceptions to the Rule Against Hearsay. https://www.law.cornell.edu/rules/fre/rule_803
  3. Legal Information Institute, Cornell Law School, Federal Rule of Evidence 805 — Hearsay Within Hearsay. https://www.law.cornell.edu/rules/fre/rule_805

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