証拠を提出できる形にするまで

手元の記録を、番号を付けて説明できる資料にするまでの手順をご説明します。

手元にあることと、出せることは違います

端末の中にある記録は素材です。提出できる資料は、その素材の出所を示し、番号を付け、読める形に整えたものです。

デジタル証拠法律実務では、この差が結果を分けます。ここではその間にある作業を説明します。

一、出所を示せるようにする

最初の問いは、その資料が本当に述べているとおりのものかどうかです。

画面写真ではなく元の記録を保全しておくことが、この問いに答えられる条件になります。

二、同一性を保つ

提出後に内容が変わっていないことを示せる必要があります。

取り込んだ時点でハッシュ値を記録し、取扱いを残しておくことが、その裏付けになります。

三、量の多いものはまとめる

一年分のやり取りや千件の取引をそのまま読むことはできません。

元の記録を保全したうえで、正確な要約を作ります。要約は元の記録に戻ってたどれる形にします。

四、番号を付けて整える

最後に番号と見出しを付け、読み手が判断できる説明を添えます。

よくできた資料は、それ自体が経緯を語ります。これが何で、なぜ本物といえて、どこを通ってきたかが分かります。

出典

  1. Legal Information Institute, Cornell Law School, Federal Rule of Evidence 901 — Authenticating or Identifying Evidence. https://www.law.cornell.edu/rules/fre/rule_901
  2. Legal Information Institute, Cornell Law School, Federal Rule of Evidence 902 — Self-Authenticating Evidence (incl. 902(13)/(14)). https://www.law.cornell.edu/rules/fre/rule_902
  3. Legal Information Institute, Cornell Law School, Federal Rule of Evidence 1006 — Summaries to Prove Content. https://www.law.cornell.edu/rules/fre/rule_1006
  4. Scientific Working Group on Digital Evidence (SWGDE), SWGDE Best Practices for Digital Evidence Collection (18-F-002). https://www.swgde.org/documents/published-complete-listing/18-f-002-best-practices-for-digital-evidence-collection/
  5. National Institute of Standards and Technology, SP 800-86 — Guide to Integrating Forensic Techniques into Incident Response, 2006. https://csrc.nist.gov/pubs/sp/800/86/final

進め方

ご相談から報告書まで

01

はじめのご相談

創業者が直接うかがいます。秘密は守ります。売り込みはしません。

02

範囲と費用の書面

何をして、いつまでに、いくらかかるのかを書面でお示しします。あとから追加はしません。

03

調査と報告

手順を決めて検査し、経過をお知らせします。結果は書面にまとめます。

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